突然の恋!?
「ぼくはね、
死んだ方がいいんだ。
家族みんなそう思っている。」


俺は病気になって、
何度も死のうと思った。
生きていても、
悲しい事ばかり起きる。


「よしき君。
死んだりしたらダメだよ。」


「僕は生きたくない!!
このまま死んでママを楽に
して上げたい!!」


俺は涙を流しながら、
美佳のおばあちゃんに
抱きついていた。


何も言わないおばあちゃんは、
僕の背中を優しく撫でてくれた。


「ママはそれで喜ぶ?」


「おばあちゃん?」


僕の目を真剣に見つめる
おばあちゃんの顔は今でも、
ハッキリ覚えている。
< 139 / 373 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop