白い薔薇


ここら辺……あいつが住んでるとこじゃん。


「うわー、私本当馬鹿……」


二年振りだし……会いに行こうかな…?


握り締めていた携帯をポケットに入れる。


……部屋は……まだ整理しなくていいか。


ていうか、必要最低限の物しか持って来なかったから、楽だろうし。


うん。後回し後回し!


久し振りだなー!


会うのが楽しみで仕方ない。


あいつは、私と普通に接してくれる、最高の奴だ。


父さんが私のために、紹介してくれた。


日本に任務の時とかは、必ず連れて行ってくれたし、何もない時でも、父さんが暇な時は連れて行ってくれた。


そのせいか、日本に来ると必ずあいつの家に行く習慣がついていたんだが……すっかり忘れてたな。


私は懐かしい思い出を思い出しながら、あいつの家へと向かった。
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