キミとの恋の課外授業
家庭教師ってマジ!?
昼休み。屋上で恵美と2人でお弁当を広げて食べている間
あたしの心は今もポタリ・ポタリと涙がこぼれ落ちていた。
「里沙。あんたいつまでそんな顔してんの?」
「だって…」
あんなボサボサ頭、見られたうえに“クスッ”って。
“クスッ”って笑われたんだよ!
愛しの高村くんに。
「そんなボサボサ頭笑われただけで、落ち込むことないって」
大好物の唐揚げをパクリと頬張りながら話す恵美の顔を、いじけ顔でチラリと見た。
「そんな顔しないの。なんでそんなに高村くんがいいかなぁ。あたしは石澤先生の方が里沙にピッタリと思うけど」
「はい!?それ、マジで言ってんの!?」
冗談じゃない。あんな最悪な人間と、あたしにピッタリ!?
有り得ない!