キミとの恋の課外授業

フンと、ソッポを向いていると


「お前なぁ…いいのか?俺にそんな事言っても。俺は、お前の“先生”だぞ」


省にぃが威張って言った。


「フン。なにが“先生”よ。まだ教育実習生じゃん」


それに、3週間も経てば、省にぃともオサラバだもん。


「別にどうってことないもん」


アハハッと上機嫌に笑っていたら


「お前、何も聞いてないのか?」


「えっ?なにがよ?」


「なにがって、お前…。俺、きょうからお前の家庭教師なんだけど」


へっ?今、なんて言ったの?今…なんか、家庭教師って…


「なに?ちゃんと聞こえなかったけど」


何かの聞き間違いだよねと尋ねてみると


「だから。きょうから俺、お前の家庭教師なの」



ちゃんと聞けようバカと、呆れながら省にぃが言った。



家庭教師…。


そんな事…聞いてないって!!




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