キミとの恋の課外授業

「里沙ぁ~聞こえてる!?」


また、お母さんの声が聞こえてきて。省にぃから逃げるように部屋を出て階段を駆け下りた。


「な、なによ?お母さん」


動揺で心臓がバクバクして胸が苦しい。


「どうしたの?そんなに顔赤くして」

不思議そうな顔で見つめるお母さんに言われるまで、自分の顔が赤くなってるの気づかなかった。


「さっき、勢い良く階段下りたからだよ」


きっとそうだと、自分に言い聞かせた。


「そんな事より、なに?早く言ってよ」

「あ、そうだったわね。悪いけど、今から近くのコンビニに行ってソース買ってきてくれない」


買うの忘れちゃったのよと、お願いするお母さん。




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