僕の夢、君の約束。
「…美里、いる?」

新しい教室の後ろのドアから
美里が中の様子を伺う


3年1組

ここから楽しい1年が
始まるはずだったのにな…


すると、中を覗いていた美里が
あ、と声をあげた


「いた…相変わらず地味男くんだな」

「…やっぱり?」



変わってしまったこと
それはアイツの外見

今まで見せていた無邪気な笑顔は消え

無表情で暗い奴になってしまった

極めつけに、いかにもインテリな眼鏡をかけだしたもんだから

アイツの中学時代の裏のあだ名は

『地味男くん』


なんでいきなりあんな地味男くんに
変わってしまったのかはわからない

けど、まるで自分の顔を
隠すようにかけられたその眼鏡や
くすりとも笑わなくなってしまったアイツのことが


私は大嫌いだった
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