僕の夢、君の約束。
「なんでよりによって高校最後の年に一緒になんのよー!」

「あんな地味男でなければねー…さよなら、心の初恋、、」

「初恋!?」

「しーっ!!」


咄嗟にドアに身を隠す

あ、危ない…!
アイツに聞こえるとこだった…

思わず私も美里も小声になる


「初恋ってなによ!」

「え?だってそうなんでしょ?前言ってたじゃん」

「言ってない!いつ!?」

「高校入って少し経ったぐらいの時。トイレで」

「嘘!?好きなんて言ってない!」

「『さっき初めて幼なじみが同じ高校だって知ったんだけど!』」

「なにそれ、私の真似?」

「『さっきそこで会っちゃて!もうやだ!あんな暗いアイツは見たくないのに!』」

「…好きって言ってなくない?それ」

「そのあとに私が、幼なじみなのに嫌いなの?って聞いたら」

「聞いたら?」

「『昔のアイツは好きだった』って」

「違っ!それは昔と今を比べて昔の方が好きって意味で!」

「まあまあ、私にまで隠さなくてもいいじゃん。好きなんでしょ?宮瀬くんのこと」

「…………」
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