先輩王子のちょっと危険な甘い罠
全く悪びれた様子のない先輩


「待ちくたびれました」


私は仏頂面で答えた


すると先輩は何故か私の隣に座る


私の隣に座るな!バカが移る!


「ごめんね!えっと…風花ちゃん」


「ええ!?何で私の名前…」


「あ〜財布の中見た時、カードの名前見たからね〜」


「そ、そうですか…」


ハァ?何ヘラヘラ笑ってんの?カードの名前?


コイツ、ドコまでデリカシーがないの?


「橘風花って、可愛い名前だと思ったから覚えたんだよね」


「ハハ…どうも…」


全然、嬉しくも何ともない





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