先輩王子のちょっと危険な甘い罠
「あ、あの…まさか、教えるから2万返さないとか?」


「ハハハ。それは考えつかなかった!そうしたい?」


先輩が笑いながら私の顔を覗き込む


その笑った顔がやけにカッコ良くて、不覚にもドキッとしてしまった


「ちゃんと、お金で返してくださいね」


「ま、そのつもりだけど…気長に待ってよ」


「待てません!」


今回の服は諦めても、夏用のワンピースは絶対欲しい


「いつまでなら…待てる?」


「夏までには…返してください」


「夏までね…じゃ、俺が返すまで、毎日図書室、よろしく」


先輩は勝手に決めて、帰っていった





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