先輩王子のちょっと危険な甘い罠
小さく溜め息をつきながら空を見る


新緑の季節、少し暖かい気温に涼しい風


真っ青の空にふんわりと浮かぶ白い雲


木々は新しい芽を出して、芝生も柔らかい緑色


外に出たい衝動にかられる


ボーッとしていると、耳元で先輩の声がした


「風花ちゃん…外ばっかり見てるけど、気になるヤツでもいんの?」


「え!?」


顔を動かすと、私のすぐ横に先輩の顔がある


「彼氏とかいんの?」


「いたら先輩と図書室になんかいません!」


「ふ〜ん…彼氏いないんなら、俺、買ってくれたらいいのに…」





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