先輩王子のちょっと危険な甘い罠
「風花が俺を買ったらね〜買ってもないのに、望みを叶えてあげる安物じゃないの!俺は!」


風花?呼び捨てにしたな?


まぁ…イヤじゃないからほっといてもいいか…


いちいち相手すんのも面倒だし


「フンッ!たった2万のくせに」


「それはお買い得だからって言ったでしょ?定価だと、誰にも買えないよ?」


「ハイハイ、勝手に言っててください」


私は相手をするのをやめて、宿題に取り掛かった


ふと隣を見ると、何やら難しい問題をしている


ゲッ!コイツ頭良いの?


バカじゃないの?


「何?」


「何でもない…です」


「ドコかわからない?」


「いえ…」





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