先輩王子のちょっと危険な甘い罠
「終わったぁ〜」


私はサッサとノート等をカバンに入れて、いつでも帰れるようにした


「お疲れさん。ハイ」


見ると、机の上にアメが1つ


「あ、あの…」


私はそのアメを手に取ったが、指先で裏にしたり表にしたりしていた


「食べないの?」


「…タダですか?」


コイツから貰うなんて、何かありそうで、つい、慎重になる


「そうだよ」


先輩は笑いながら、私にくれたアメとは違うアメを口に入れた


「じゃあ…いただきます…」





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