先輩王子のちょっと危険な甘い罠
私は芝生にペタンと座り込み、深い溜め息をついた


お小遣い、一生懸命貯めたのに…


「2万も入った私のお財布ちゃ〜ん…ドコ?出ておいでよ〜」


芝生の上を行ったり来たりしていると、後ろから声がする


「探し物?」


誰かわからないけど、一緒に探してくれる味方が来たと思った私は、思いっきり元気な声を出して振り向いた


「ハイッ!お財布を!」


そこにはスラッとした、綺麗な顔立ちの男子生徒がニコニコして立っていた


「お財布って…コレ?」





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