先輩王子のちょっと危険な甘い罠
男子生徒が差し出した手には私の大事なピンクのお財布がある


「そうです!コレです!このお財布を探してましたっ!」


「はい。どうぞ。もう落とさないようにね」


「ハイッ!ありがとうございました」


私はお財布を受け取り、男子生徒に頭を下げて走って校門へ向かった


まさか、この時、既に、この男子生徒の甘い罠にかかっていたなんて──…


この時の私は全く想像すらしていなかった





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