先輩王子のちょっと危険な甘い罠
私のはイチゴ味


先輩のはオレンジ味


「アメ、まだあるからね」


「ハイ…」


子供じゃないけど、久しぶりに食べたアメは甘くて美味しくて


私の先輩を見る目がほんの少しだけ変わったような気がした


「俺、もう少し残るから、風花は帰っていいよ」


「わかりました」


私は何故か素直に答え、図書室を出た


何か調子狂うなぁ…


裏庭、行こ


靴を履き替え裏庭へ向かった私は、いつものように寝っ転がりはしなかったけど、芝生に座って、のんびりした気分になっていた





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