先輩王子のちょっと危険な甘い罠
私は急いで立ち上がり、図書室へと走った


階段は1個飛ばしで駆け上がる


廊下は息を整える為に歩いた


ハァハァ…


図書室のドアを静かに開けると、いつもの机に頬杖を付きながら、チラリと私を見る先輩がいた


「すみません…」


「毎日来るのが面倒にでもなったのか?」


ちょっとトーンが低い


「いえ…後でちゃんとココには来るつもりだったんです」


「つもりねぇ〜後からならどうだって言えるよな」





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