先輩王子のちょっと危険な甘い罠
だって…そうでしょ?


元はといえば、先輩が勝手に2万、使っちゃうからこうなったんだ


私は悪くない!


無駄遣いするお金があるんなら返してって思うのが普通でしょ?


そう思ってるのに…


私は先輩の後を追うかのように、図書室を出た


下駄箱で靴を履き替え、校門に向かう


先輩、どの道通るんだろ


校門を出ると先輩の後ろ姿があった



「先輩!」


私の声に先輩が振り向く


「何?」


ヒェェェ〜


睨んでるし


「あ、あの…また明日…さよなら」


私は頭を下げて先輩を追い越して走ってしまった





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