先輩王子のちょっと危険な甘い罠
何とか先輩について図書室を出たものの、コンパスの長さの違いで歩くスピードについていけない


別に私、航空ショーなんて興味ないし、もう…いいや


私は先輩を追っていた足のスピードを落とした


先輩はもう私の視界にはいない


それでも気になって、携帯を取り出した


付き合ってるワケじゃないし、私からのメールなんてウザイよね


行く気だったら、また誘ってくるだろうし


もしかしたら、他の人と約束とかしちゃってるかもしれないし


だから、私を誘えなくなったのかもしれない


自分に都合良く考えた私は、とりあえず、明日の朝、先輩が言っていた駅に行くことにした





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