海の果てに-君は海賊-
ヨ「…リウ、なんで泣くんだよ?」
そんなヨクの第一声に私はビクッと身体を震わせる。
ヨ「…1人で抱え込むなって事だよ」
俯きながら肩を震わすあたしに、ヨクがぽんっとあたしの頭に手をのせる。
頭から伝わるヨクの、温もりに心地よさを感じる
ゆっくりと、口を開いた
リ「…あた、あたしね…」
ヨ「…ん?」
リ「ずっと、お母さんに会いたかったんだ…」
頭の中で捨てられたってわかってても、やっぱり会いたくて。
憎んだことも…たくさんあったけれど会いたくて。
どんなに、忘れようとしても…お母さんの存在が浮き出るだけで。
…憎かったんだ。
…でも、それ以上に会いたかったんだ。
リ「あたしは、独りじゃないって…教えてほしかった。…こうして、頭を撫でて欲しかったの…ずっと」
涙ながらで聞きにくかっだろうそんな言葉も、ヨクは相槌をうちながらずっと、聞いてくれていた。