この青空の上で
「ごちそうさまー」

「えっ未来もう食べないの?」


「うん…あんま食欲ない」


「あら、そう…
風邪でも引いたんじゃないの?」
「大丈夫
じゃあもう学校行くね

いってきます」


「あっ…いってらっしゃい」


このまま学校サボろうかな…
別に…いいよね


1日ぐらい



「あっ未来ー待ってー」

後ろを振り向くと…


「あおい…おはよ」


「一緒に学校行こ」


「うん」


さぼろうと思ってたけど、この状況じゃ…無理だな


あたしたちはこうやってときどき一緒に学校に行く



あおいは中学からの友達で家も近所

あたしたちは仲良し


そして…あおいは…



ずっと隼人のことが好き

付き合ってはないけれど、あおいは誰から見てもかわいい


そんな子に告白でもされたら、隼人は絶対付き合うだろう



「ねぇ、未来…なんか今日暗くない?」


「別にっ!そんなことないよー」


「嘘だっ、未来ー白状しろー」


「ほんとに何もないって」


「ねぇ…ちょっとはあたしを頼ってよ?

未来は一人で抱え込みすぎなんだよ」



こういってくれて内心はとてもうれしい



けど…

隼人がうちに来てるところを彼氏に見られた



なんて、あおいには絶対言えない
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