【完】友達以上恋人未満。~それがオレの恋~
「うん、よく言われる。美陽にも田中にも言われるよ。陽は女心がわかってないって。ごめんね、傷つけちゃって」
「…いえ」
このときのあたしは謝ることも出来ず、ただ先輩を見ていた。
それからしばらくして、お母さんの仕事の都合で転校することになった。
結局、陽先輩に謝らず、みっちゃんにも何も言わずにあたしは消えた。
---つもりだったのに、
やっぱり陽先輩が大好きで、
たまにバスケの全国大会に出る陽先輩を影ながら応援していた。
そして去年、お母さんが再婚しあたし達は大学に通えることになったんだ。
そして、どうしても陽先輩にもう一度会いたくてお姉ちゃんに先輩を呼ぶように提案した。