【完】友達以上恋人未満。~それがオレの恋~



それでも手は止まらなくて、ついにはフォックが外された。


「な…に」

「もう大学生だもんな。立派な女になってんじゃねえかよ。…美陽」


「や、め…て。あ………んんん」


口をへの字に曲げて必死に堪える。

大人に力で勝てる訳もない…。


気持ち悪い感触が全体に伝わってきた。



「もうこのまま寝ちゃうかぁ?俺と。実の親子が…くくくっ。俺は別に構わねぇけど?」


震えが止まらなくて、呼吸も自分ではできない。


…苦しい。


「……る!!!美陽!!!」



誰かがあたしの名前を呼ぶ。


体が軽くなったのを感じたあたしは、意識を手放した。







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