王子様とお姫様の秘密の決断
見透かされた先輩の言葉は、何時もと変わらず優しくて、穏やかだった。

道の端には、まだ雪が残っている。

それを避ける様に歩く私を気遣い、手を引いたり緩めたり…

そんな気遣いをしてくれる、真田先輩が、家の為に私と…

とは、考えたくもない。

でも、先輩の女性関係を聞かされている私には、どうしても先輩が、私の事を好きになってくれたとは思えなかった。
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