王子様とお姫様の秘密の決断
掴まれた手はほどかれて

「君くらいだよ…俺になびかないの…」

え?

「今まで親の職業知ったら、俺じゃなくて、家目当てで、近づいて来てね…それに、俺が声かけた女の子が落ちないなんて…」

何でそんな話し…

「物心付いた時からだよな…俺を見てくれる人なんていなくて、親の持ってる財産ばっかり目当てで…
って、こんな話し、さくらちゃんにしてどうすんだかね…」

その後の真田先輩は、笑って昨日見たテレビの話しをしだした。

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