王子様とお姫様の秘密の決断
「君といると楽なんだ…構えなくて良いから…」

それって…

「失礼な意味じゃないよ!」

私には良い意味にはとれないけれど…

先輩が何を考えているのか、さっぱりで…

「また明日ね!」

杉本の家の前まで送ってくれた先輩が携帯を片手に手を振る。

迎えの車が直ぐに来てドアを閉められても窓を下げて中から手を振る姿が見えなくなるまで私は、外にいた。

< 118 / 120 >

この作品をシェア

pagetop