王子様とお姫様の秘密の決断
開けられたカーテンの向こうは眩しくて、直視出来ないでいたけれど、部屋に入ってくる相手が誰でも、合わす顔がないから…

ベッドの横で立ち止まる足音。

顔を背けたままの私に

「心配させんなよ」

その声は、よく聞き覚えのある声で…

怒るわけでもなく、私の頭に大きな手が乗せられて…

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