王子様とお姫様の秘密の決断
四話嘘みたいな現実
帰った私を迎えていたのは

「さくら…」

尚人兄と、背を向けたままの荻野先輩。

それから…

「さくらちゃん大丈夫なの?」

私を気遣ってくれる桂子さんが待っていた。

病院の支払いを済ませてくれたのも、桂子さんで…

「ご迷惑お掛けしました」

私は、頭をあげれないままいた。
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