王子様とお姫様の秘密の決断
ボサボサな髪を手でとかしながら

「うん。寝ちゃってて…」

そこで思い出した様にクシャミがまた連発。

窓の外は雪。

冷たくなった空気が今にも身体に入り込んで来そうだった。

杉本の影が窓に映っているのに気が付いた瞬間、抱きしめられた。

後ろから回された手に力が入っているのがわかる。
< 9 / 120 >

この作品をシェア

pagetop