蜜林檎 *Ⅱ*
樹は、洋服をソファーに置き
傘を持たずに慌てて家を出る。
携帯電話を手に持ち、杏に電話
をかけるが繋がらない。
ちょうど、その頃、杏は雨に
濡れた姿で駅に立ち
瑠璃子からの電話に出ていた。
電話の向こう
騒ぐ声が聞こえる。
「アン・・・今何処?家?
南と仕事帰りに偶然会って
今飲んでるんだけど
おじさんのお店
行ってもいいかな~駄目?」
瑠璃子の声に被さる蒼一の声が
聞こえた。
「アン、一緒にのもうぜ」
「ルリ、ごめん・・・
私今、外なんだ・・・」
「ごめん
イツキと一緒だったの?
邪魔しちゃったね」
杏は、涙声で
瑠璃子に聞いてもらう。
「ルリ・・・
イツキとは、もう逢えないの
さっき、別れたから・・・」
傘を持たずに慌てて家を出る。
携帯電話を手に持ち、杏に電話
をかけるが繋がらない。
ちょうど、その頃、杏は雨に
濡れた姿で駅に立ち
瑠璃子からの電話に出ていた。
電話の向こう
騒ぐ声が聞こえる。
「アン・・・今何処?家?
南と仕事帰りに偶然会って
今飲んでるんだけど
おじさんのお店
行ってもいいかな~駄目?」
瑠璃子の声に被さる蒼一の声が
聞こえた。
「アン、一緒にのもうぜ」
「ルリ、ごめん・・・
私今、外なんだ・・・」
「ごめん
イツキと一緒だったの?
邪魔しちゃったね」
杏は、涙声で
瑠璃子に聞いてもらう。
「ルリ・・・
イツキとは、もう逢えないの
さっき、別れたから・・・」