明日、高篠先生と一緒に笑って恋が始まる。

たくさんの人。

たくさんの車。


こんなにもたくさんの人たちがいるのにどうして出会ってしまったんだろう。

同じ学校だったとしても先生が担任になることさえなければ。

あのままずっと遠くから見ているだけで言葉を交わすことも近づくことも…
なかったのに。


そしてアタシは再び化学準備室での出来事を思い出す。

もうあれからだいぶ日がたつのに鮮明に思い出せる。

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