明日、高篠先生と一緒に笑って恋が始まる。

その彼女の笑顔につられて俺も笑顔になる。

「…先生、
やっと笑ってくれた」

ホッとしたように小さな声で雨霧はそう言った。

「…怖い顔してたか?」

「すいません、
そうじゃなくて…えっと」

彼女は言葉に迷っているようだった。

指を口元にもっていき考える。


その仕草が可愛かったから再び笑う。

すると彼女もまた嬉しそうに笑う。



< 371 / 502 >

この作品をシェア

pagetop