明日、高篠先生と一緒に笑って恋が始まる。
「アタシは家事のできるオトコの人がいいなー」
結衣は教室の天井を見上げて楽しそうに言う。
「結衣ならきっとステキな人と結婚できるよ」
「そう?」
照れたような表情を見せる。
そして突然思い出したようにアタシに聞いてきた。
「そうそう、
こないだの化学準備、
どうだった?
高篠先生手伝ってくれたりするんでしょ?
あーあ、
アタシも葵の班だったらよかったのになあ」
化学準備…。
その言葉を聞いてアタシはドキッとした。