明日、高篠先生と一緒に笑って恋が始まる。
手伝いなんて…。
何もなかった。
先生は最初から最後まで自分の席についてずっとパソコンで作業をしていた。
アタシはあのときのことを思い出しながら彼女になんて言おうか考えた。
だってそのまま何も手伝ってくれなかったって言ったら
おかしいって言われるに決まってる。
同じ班のコ、
みんな先生と雑談しながら準備したっていうのに
アタシだけ何もなかったなんて…。
「…うん…。一緒に…」
そう答えながらそれ以上
何も突っ込んでこないでほしいなと思った。