明日、高篠先生と一緒に笑って恋が始まる。

「そう、雨霧と先生の…
2人の間の出来事とかそういうことはわからない。
でも2人には何かあるっていうことはなんとなくわかってた」


彼のその言葉にドキッとした。

黙ったままでいたアタシに彼は続けた。


「…先生と雨霧は似てると思った。
でも悔しいから言わなかったけど」

そして苦笑する木村くん。


「どこがって具体的にはどう言ったらいいかわかんないけど。
先生といろんな話して雨霧と一緒にいて…
多分、このふたりは見えるもの、聞こえるもの、感じ取る思いが似てるって思ったんだ」


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