明日、高篠先生と一緒に笑って恋が始まる。

先生は…?
先生も…?



昇降口のドアから外に出ると眩しい日差し。
その日差しの向こうに先生が見えた。


「先…生!…高篠先生っ!」

先生とまだ距離があったけれど呼ばなきゃ、
そう思って息を切らせて大きな声で呼んだ。


ここに来るまで今までいろんな言葉を考えていた。

何から伝えよう。
何から話そう。

想いはあふれてくるけれど。


でも。
言葉なんて必要ない。



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