修羅と荊の道を行け
「咲耶のなら何発でも受け止めるから、大丈夫だ」

「ありがとう」

「だから仲直りだ」

「うん」

ギュッと握手した。

その手は凄く熱かった。

離したくないと思った。



飯を食って店を出た。

「送ってく」

「でも反対方向だから」

「もう少し一緒にいたいんだ。良いだろ」

今日は咲耶と少しでも長く一緒にいたかった。

「うん」

頷いた咲耶の顔はまた真っ赤になっていた。

手を繋いで咲耶の家に向かう。

他愛のない話しをしながらこの道がずっと続けば良いと、ありきたりなことを考えていた。

ありきたりが今のオレを満たしてくれた。

咲耶の家は、純和風な家で木や花が沢山咲いている綺麗な庭があった。

「デカイ家だな」

「古いだけだよ」

「お前、お嬢様だったんだな」

「家が昔から商売してるだけ」

「じゃあまたな…」
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