修羅と荊の道を行け
「明日、何時に出れば良い?」

「あぁ、8時に出れば間に合うよ」
「うん。了解」

時計はもう12時を回っている、そろそろ寝ないと明日に支障をきたすと咲耶にベッドに入れられてオレは目を閉じた。

だが寝られるもんじゃない。好きな女のベッドって、なんか興奮するだろ。しかもその女の傍で。咲耶を見るともう寝息を立ててる。
何とか眠ろうと目を閉じても、咲耶の寝息がリアルに聞こえて来て、その息づかいが、キスとしているときに零れる吐息の様に聞こえてしまう。

ヤバい。目が逆に冴える。何かで気を紛らわそう。枕の側にある文庫本に手を伸ばした。推理物というか、科学捜査を主題とした小説だ。
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