修羅と荊の道を行け
風呂に入ったと言うのに疲れてしまった。

だが新井の好意はありがたくうけとりTシャツとスエットを来て、咲耶の部屋に戻った。

「お帰りなさい」

「うん。良い湯だったよ。咲耶も入って来いよ」

「うんそうする。浪川くんはベッドの方使ってね。私、下で寝るから」

「いや、オレが下で良いよ」

「明日もお仕事する人を下で寝かせるわけにはいかないよ」

どうぞと言われて、咲耶のベッドにあがった。

やっぱり咲耶の匂いがする。なんかフワフワして男のベッドとはやっぱり違うと実感した。

「じゃあお風呂行ってくるから。寝てて良いから」

と言われても寝られるわけもなく、枕元に置いてあるゲーム雑誌を見ていると、10分もしないうちに咲耶が戻って来た。


「早いな!」

「ん?ちゃんと洗ったよ。烏の行水って言われるけどね」

咲耶はオレの隣に座って髪を拭く。シャンプーの匂いがする。
< 141 / 432 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop