修羅と荊の道を行け
「咲耶はオレが言うのもなんだがガキの頃から可愛い娘でよ。男嫌いになっちまったときも嫁に行かなくても良いじゃねぇかと思ったが花嫁姿は拝んでみたいだろう。浪川くんが咲耶と付き合うってことになったときは驚いたが感謝してんだ」

「オレも必死でした」

「その必死さが良かったのよ。あの子も頑固だから、浪川くんみたいにガンガン来てくれなかったら誰とも付き合えなかったわ」

美味い飯と酒を飲みながら、二人は咲耶の小さい頃の話しを教えてくれた。

咲耶は2年程、ここで暮らしていたらしい。本当の親子のように。

「お義姉さんが三番目の子を生むときに流産しかけて入院して、兄さんは10才の咲耶をうちに預けてきたのよ。咲耶が家にいると邪魔になるからって」

「実際の所はハルさんが子供二人の面倒を見るのは大変だったてことだが、子供の咲耶にしたらその言葉が気に食わなかったらしくてな。お義姉さんの体調が良くなってもここにいたんだ」
< 184 / 432 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop