修羅と荊の道を行け
目を開けて、下を見ると(唇はくっつけたまま)浪川くんが私の脚を撫でてる。

それがどんどん上の方に上がっていく。スカートの中まで入った瞬間、身体がびくってなって、思わず、身体を離そうとしたら、腰の手がぐっと強くなって、顔だけ少しだけ離す形になってしまった。

浪川くんと目が合った。なんか、ギラギラしてる。

「相変わらず、綺麗な脚だな」

「え、特に何もしてないんですが」

「天然ものか、食いたくなるな」

一気に身体が倒されて、視界に、天井と浪川くんが見える態勢にされた。

「なな浪川く…」

言葉を奪われるようにキスされた。

今までのキスと違ってなんか、濃いい。

少しだけ顔が離されて呼吸出来た。

「咲耶」

掠れた声で名前を呼ばれると、ドキドキする。お腹のしたの辺りが、ムズムズするっていうか、変な感じ

こういうのって何ていうんだっけ。
確か、

「浪川くん…」

「ん?」

「なんか、なんか」

「どうした?」
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