修羅と荊の道を行け
「こちらこそ、よろしくお願いします」

慌ててこっちも頭を下げた。


「はいはい、そこまで!さぁお夕飯にしましょ。みんな手伝って」


夕飯の支度をみんなで始めた。

私も台所に入れてもらって野菜を切るお手伝いをした。

なんか始めてお手伝いをした時みたいに緊張した。


すき焼きは美味しかった。みんなでワイワイ話しながら食べる食事は楽しい。

うちとは違う、暖かい食卓だ。

「こらっ!蓮聖、咲耶が食いづらいだろ!離れろ」

蓮聖くんは何故か、私の膝の上にずっと座っている。

「いやっ!レンくんのお席なの」


「お前のじゃねぇよ。オレのだって何回も言ってんだろ」

「レンくんの!」

「オレのだ!」

「いい加減にしなさい!咲耶ちゃんが困ってるでしょっ!蓮聖、ママの所に行きなさい!千尋は母さんのところにきなさい!」

浪川くんのお母さんが浪川くんと蓮聖くんの頭をげんこつした。蓮聖くんは泣き出して、自分のお母さんに泣きついた。

「あぁ!何でだよ!」

「喧嘩両成敗よ。全く!じゃあ私が咲耶ちゃんのお隣りさん」

お母さんが私の隣にニコニコして座った。

「それが目的じゃねぇの!」

浪川くんは文句を良いながらも、私の向かいに座った。
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