修羅と荊の道を行け
「あれまぁ。本人から聞いたのかい?」

「いや、雰囲気的になんとなくそうなんじゃないかなって」

最初にあったとき、肩を触っただけで過剰反応された。

仕事中も必要以上に関わらないようにしてるっていうか。

「じゃあ何であんたと二人だけで飲みに行くのさ」

「男と思われてないっていうか、先輩の後輩だからかな?」

白倉先輩を咲耶は信頼している。
多分、男でも家族的なカテゴリーに入れば良いのだ。

オレも最近、そこに入れられたらしい。

性格や癖ならなんとか直そうと努力するが、性別は変えられない。
男じゃなきゃあいつと結ばれないんだ。
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