保健室で待ってます。
 梨沙っ…
 どこいんだよ…
 俺は辺りを見回す。ああ!!もう!!女子、お前らを見てんじゃないからあっち行けよ…
「いた…」 
 一人で立っている少女。
 何話せばいいんだろ…。
 と…とりあえず。
「こんにちは。入学おめでとう!!」
「え?あ…ありがとうございます」
 うんと…えっと…
「俺もこの学校来たばかりだからよろしくね」
「あ…はい。えっと保健の先生?ですか?それとも理科ですか?」
「え…あ。保健室の先生だよ。勉強教えることもできるから保健室に来てね?」
「ふふっ…白衣着てるからどっちかなぁって思いました。遊びに来てもいいんですか?勉強も教えてもらいたいです。」
 ヤバい…笑顔が眩しい…。
「いいよ。あまり人入れたくない人だけど、気軽においでよ。多分、先生達の中で俺が一番若いから話しやすいと思うよ。俺は神崎 ルイ。よろしくね」
「あ…よろしくお願いします。私は…」
「あ!!知ってる。日原 梨沙…でしょ?」
「あ…はい。どうして私の名前知ってるんですか?」
 …ダメだ。梨沙、俺のこと忘れてる。
「あはは…何でかなぁ…」
 俺は切なくなった。
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