長身デブ
チュンチュンチュンチ…
ギュルルルル。


私の朝は鳥のさえずりなんかで目は覚めない。

自分の腹の虫の鳴き声で目が覚める。

デブは兎に角体が重い。

デブは動くことが大嫌いで決して自ら行動は起こさない。

しかし!

空腹を満たすこととなると話は別になる醜い生き物だ。

今は11月。

もう朝は十分に寒いはずだが大量の体脂肪で覆われている私にとって朝の肌寒さは問題ない。

寝返りを打っただけで悲鳴を上げるベッドから起き。

ギシギシと鳴る階段を下り、リビングへ向かう。
< 2 / 4 >

この作品をシェア

pagetop