桃ずきんちゃん 《ヤンキー王子×イジワル女王様》
「…………」
突然の告白に目をしばたかせたまま、完全にフリーズしている愁。
「…………」
二人の間には気まずい空気が流れます。
その沈黙は、実際の時間よりも数倍長い時間の様に思える程でした。
亜耶が「どうして、勢いで告白しちゃったんだろう?」と後悔し始めた、その時――――
「亜耶ちゃん!!」
愁のその声に、ビクッと肩を震わせました。
「マジで?!俺、信じちゃうけど?」
そう言って、亜耶の顔を覗き込みました。