素直になれるなら
帰り道
いまだに苦しくて
泣けるなら‥泣いてすむなら‥
いっそ泣いて忘れられるなら
声をあげて泣きたい。



そんな気持ちを抑えて
雨の中の帰り道、
傘を差して下を向き歩く。



向こうから賑やかな声が聞こえる



あなたと、"あなたの大切な人"
あたしの"友達"



二人を見ることができなかった



現実を受け止められなかった



初めて‥泣いた。



見られないように傘で隠して。



もう歯止めが利かないかのように
あたしは雨の中泣いた。
溢れる想いを気持ちを
止められなかった。



もう、苦しくて泣くしかなかった
< 8 / 18 >

この作品をシェア

pagetop