どこかで誰かが…
「違うの!えっとね…(こんな言い方じゃなくて…)あたしの勘違いって言うか、カズの言葉が足りなかったって言うか…(何言ってんだ?)佳菜子が大沢くんと別れたって思ってから、ずっと気になってて」

「ゆっこちゃん!」

「あ、まあね、色々あったけど」

「ごめんね!!」

「え?」


佳菜子は、弁当箱をとっ散らかして立ち上がり、ゆっこに抱きついていた。


「な、なに?!…謝らなきゃならないのは、あたしの」

「隠すつもりは無かったの!ただ、もうちょっと様子を見てからの方が良いと思って、」

「ちょっと待って!様子って?」

「だって、清瀬にコンプレックスみたいなの持ってるし、」

「コンプレックス?って誰が?」

「…大沢が。」

「……あ〜!…なんだ〜そのこと?」


と、その時、昼休み終了を教えるチャイムが鳴り…


「え〜!!まだ、何も話せてないのに〜!」

「…そーだね…」

「ね!次の授業サボっちゃう?」

「え?」

「だってさ、授業じゃ教えてくれない大切なことってあるじゃん!今って、まさにその時だと思わない?!」

「…ぷっ!それ誰のウケウリ?」

「なによ!だってそーでしょ?」

「あはは、そーだね!そんな時も確かにあるよね!」

「でしょ!」

「…うん。サボっちゃお!」

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