どこかで誰かが…
「佳菜ちゃん?」

「あ、はい…(どうしよ…)お久しぶりです…」


ふと、高梨の顔を見る片桐。


「もしかして…キヨって人?」

「違います!!あ、今、トイレに行ってる私の友達の彼氏で、」

「片桐くんだっけ?佳菜子ちゃんの言うとおりイケメンだぁ。」

(え?)

「ここにイケメン店員が居るって聞いたら、僕の彼女が、どーしても見たいってことになってね。」

「そんなぁ、緊張しちゃいますよ〜。えっと、何か注文は?」


すると高梨は、トイレの方を指差して言った。

「あぁ、戻ってきてから頼みます。」

「はい。決まったら呼んでください。」


そして片桐は、すんなりと戻って行った。


その間、会話どころか、片桐のことを見ることすらできなかった佳菜子は、

「さすが高梨さん。上手いですね。」

今になって口を開き、

「なに頼む?お薦めのとかあるのかな?」

「えーっとですね…とりあえずサラダ系が食べたいかなぁ…」


ひとまず、一難は去ったというところだった。



その片桐が、厨房に入ろうとする時、

「あの!」

呼び止める女性の声が…

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