どこかで誰かが…
「もう帰るだけだろ?あとは俺が運転するよ。」
「ん。…つーかさ、熱海にさ、十国峠ってあるんだけどさ、」
「まだどっか行くの?」
めんどくさそうに言う清瀬だったが、
「せっかく遥々と来たんだしさ…ケーブルカーがあるんだけど、俺、乗って行ったことなくて、」
「!(乗ったことがない?…てことは…)行く!私も行きたい!(私とが初めてってことだよね!)」
そんな佳菜子の気持ちを知ってか知らずか、
「じゃあ、ふたりで行ってくれば?」
頭をかきながら言い放つ。
「え?」
「俺、クルマで寝て待ってるからさぁ。」
「でも…(気を使ってる?)」
「体力温存しとくよ。つか、眠いし!」
「よし!じゃあ行くか?」
「うん。ごめんね清瀬。」
「…キモいぞ。早く行け。」
おかげで、
今日という日は佳菜子にとって、春休みの二人での良い思い出と、三人での楽しい時間を持てた一日となったのだ。
そして、とうとう帰り道…
約束通り、そこからは清瀬が運転することになり、
後ろのシートを陣取り横たわって眠る片桐を見ては、こう言った。
「おまえとイチャつくんじゃなかったのかよ」
「ふふっ。それじゃ爆睡できないでしょ…あそこまで。」
「…だな。これからバイトだもんな。」
「ん。…つーかさ、熱海にさ、十国峠ってあるんだけどさ、」
「まだどっか行くの?」
めんどくさそうに言う清瀬だったが、
「せっかく遥々と来たんだしさ…ケーブルカーがあるんだけど、俺、乗って行ったことなくて、」
「!(乗ったことがない?…てことは…)行く!私も行きたい!(私とが初めてってことだよね!)」
そんな佳菜子の気持ちを知ってか知らずか、
「じゃあ、ふたりで行ってくれば?」
頭をかきながら言い放つ。
「え?」
「俺、クルマで寝て待ってるからさぁ。」
「でも…(気を使ってる?)」
「体力温存しとくよ。つか、眠いし!」
「よし!じゃあ行くか?」
「うん。ごめんね清瀬。」
「…キモいぞ。早く行け。」
おかげで、
今日という日は佳菜子にとって、春休みの二人での良い思い出と、三人での楽しい時間を持てた一日となったのだ。
そして、とうとう帰り道…
約束通り、そこからは清瀬が運転することになり、
後ろのシートを陣取り横たわって眠る片桐を見ては、こう言った。
「おまえとイチャつくんじゃなかったのかよ」
「ふふっ。それじゃ爆睡できないでしょ…あそこまで。」
「…だな。これからバイトだもんな。」