どこかで誰かが…
「もー、何言ってんの!どこまでマジなのか解りづらい!」

「何がだよ!全部マジなんすけどー。つーか、堀口って下ネタΟКなんだ?」

「ΟКじゃない!」

「あははは。」

(まったく!)



駅が近づくと、部活帰りに寄り道していたのであろう生徒が何人か目についた。


そこに親しい者がいなかった二人は、そのまま改札を抜け、ホームで電車を待つ。


「どこで降りるの?」

「んーと、5…6駅目。」

「私はもうちょっと先だ。」

「おな中からは清瀬だけ?」

「あと一人男子がいるんだけど、私、あんまり知らないんだぁ。」

「なんて奴?」

「飯田くん。」

「飯田…うちのクラスじゃねーなぁ。」

「なんで?」

「べつに。ただ、話題を広げようと思っただけ。」

「なんだ。(気を遣ってくれてんだ…)中学の時は、たしか水泳部だったような…」

「いーよ。そいつには興味ないから。」

「だね。」

「…今から言うこと笑わない?」

「え?」

「約束できる?」

「えー、分からないけど…」

「俺、泳ぐのって苦手なんだ。」

「うそ?」

「中学の授業の時、クロールで25メートル泳いだのが俺の最高記録。」

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